紫・緑・青・黄・無色と、鉱物のなかでもっとも色の幅が広い石。きれいな立方体の結晶をつくることで知られます。
この鉱物について
和名の蛍石は、加熱すると光を放つ性質(熱ルミネッセンス)に由来します。紫外線を当てると青白く光るものも多く、蛍光を意味する英語 fluorescence はこの鉱物の名から生まれました。
モース硬度の基準鉱物で、硬度4はフローライトそのものです。爪では傷つかず、ナイフの刃では傷がつく、という位置づけになります。
一つの結晶のなかで紫と緑が層状に切り替わるカラーゾーニングが見られることがあり、成長時の環境変化を色で記録しています。
光をよく通し分散が小さいため、高性能な顕微鏡やカメラのレンズ素材としても利用されています。
見分け方・選び方
立方体の稜がシャープに立っているか、面が濁っていないかを見ます。八面体に割れたものは、へき開に沿って人為的に整形されたものが多く流通します。
色の境目がはっきり出ている標本は観賞価値が高く、産地による色の個性も楽しめます。
石に込められてきた意味
思考をまとめ、集中力を助ける石として語られ、学びの場に置く使い方が知られています。
色ごとに異なる意味が語られることが多く、紫は洞察、緑は癒し、青は冷静さと結びつけられます。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 柔らかく、四方向に完全なへき開があるため衝撃で割れやすい。
- 直射日光で退色するものがある。
- 急激な温度変化を避け、乾いた布で拭く。
基本データ
- 和名
- 蛍石
- 英名
- Fluorite
- 結晶系
- 等軸晶系
- 化学式
- CaF2
- モース硬度
- 4
- 色
- 多色
- 主な産地
- 中国/メキシコ/イギリス/日本





