硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)を総称する呼び名だが、宝石として扱われる翡翠は主にジェダイト種を指す。日本の国石にも選ばれている。
この鉱物について
硬玉と軟玉は化学組成も結晶構造も異なる別の鉱物で、同じ「翡翠」という呼び名でくくられているのは歴史的な経緯による。硬玉はナトリウムを含む輝石グループ、軟玉は角閃石グループに属する。
最上質とされる緑は微量のクロムによるもので、透明感の高いものはインペリアル・ジェイドと呼ばれる。ラベンダー、オレンジ、白など発色は幅広い。
日本では新潟県糸魚川が縄文時代から続く産地で、勾玉の材料として古くから利用されてきた。2016年に日本の国石に選定されている。
微細な結晶が繊維状に絡み合った構造をもち、硬度のわりに極めて割れにくい。この粘り強さが、古代から工具や祭具に用いられた理由のひとつとされる。
見分け方・選び方
色の濃淡だけでなく、光にかざしたときの透明感と、内部の繊維構造の細かさが評価の基準になる。
染色やロウ含浸で色や透明感を補った処理品が広く流通する。無処理かどうかは鑑別書で確認するのが望ましい。
石に込められてきた意味
中国では君子の徳を表す石として「玉(ぎょく)」の思想の中心に置かれ、皇帝の印章や副葬品に用いられてきた。
日本でも古墳時代以前から勾玉として珍重され、魔除けや権威の象徴とされた。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 靭性は高いが表面はデリケート。硬い石と一緒に保管しない。
- 中性洗剤とぬるま湯でやさしく洗い、柔らかい布で拭く。
- 染色・含浸処理品は変色することがあるため、直射日光や高温を避ける。
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基本データ
- 和名
- 翡翠・硬玉
- 英名
- Jade (Jadeite)
- 結晶系
- 単斜晶系
- 化学式
- NaAlSi2O6
- モース硬度
- 6.5〜7
- 色
- 緑
- 主な産地
- ミャンマー/日本/グアテマラ/ロシア
- 誕生石
- 5月





