不透明なバラ色に、黒い樹枝状の脈が走る石。和名は薔薇輝石(ばらきせき)。名はギリシャ語の「バラ」に由来します。
この鉱物について
ピンクの発色はマンガンによります。マンガンを含む鉱床が変成作用を受けてできる鉱物で、しばしばマンガン鉱山から産出します。
黒い脈は、マンガンが酸化してできた別の鉱物です。この脈の入り方が景色のような表情を生み、標本ごとの個性になります。
透明な結晶はごくまれで、宝石質のものはブラジルやオーストラリアから少量産出するだけです。市場のほとんどは塊状のものを磨いたものです。
見分け方・選び方
鮮やかなバラ色に、黒い脈が模様として美しく入ったものが好まれます。全体に黒っぽく濁ったものや、褐色に変色したものは評価が下がります。
似た色でよりオレンジみが強く、脈のないものはロードクロサイト(別の鉱物)です。混同されて売られることがあります。
石に込められてきた意味
「慈愛の石」として語られ、傷ついた心の回復や、人を思いやる気持ちを支える石とされます。
才能を見出し後押しする石としても紹介され、内包する黒がそれを守る、という説明がされます。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- ぬるま湯と柔らかい布で拭く。中性洗剤も使用可。
- 酸に弱く、超音波洗浄は避ける。
- 中程度の硬度のため、硬い石と分けて保管する。
基本データ
- 和名
- 薔薇輝石
- 英名
- Rhodonite
- 結晶系
- 三斜晶系
- 化学式
- (Mn,Fe,Mg,Ca)SiO3
- モース硬度
- 5.5〜6.5
- 色
- ピンク
- 主な産地
- ロシア/オーストラリア/ブラジル/日本





