水を含んだ非晶質のシリカで、和名は蛋白石。結晶構造を持たないという点で、この図鑑のなかでも異色の存在です。
この鉱物について
見る角度で色が移り変わる遊色効果(プレイ・オブ・カラー)は、直径0.2マイクロメートルほどのシリカの球が規則正しく積み重なり、光を回折させることで生まれます。色素による色ではありません。
球の大きさが色を決めます。小さければ青や紫、大きければ赤やオレンジが現れ、赤が出る石ほど希少とされます。
重量の3〜10%が水分です。乾燥した環境に長く置くと内部にひび(クレイジング)が入ることがあり、保管では湿度への配慮が必要になります。
見分け方・選び方
遊色の色数だけでなく、石を回したときにどの角度からでも色が出るか(方向性)を確認してください。一方向でしか光らない石は評価が下がります。
薄いオパールを黒い母岩に貼り合わせたダブレット・トリプレットが流通します。側面から見ると接着層が確認できます。
石に込められてきた意味
ローマの博物学者プリニウスは「あらゆる宝石の色を宿す石」と記しました。希望と創造性の石として語られます。
19世紀の小説の影響で不吉とされた時期がありますが、現在は10月の誕生石として広く親しまれています。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 乾燥と急激な温度変化に弱い。乾燥剤入りの箱や金庫での長期保管は避ける。
- 超音波洗浄・スチームは厳禁。ぬるま湯で軽く洗う。
- 硬度が低く傷つきやすいため、他の石と分けて保管する。
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基本データ
- 和名
- 蛋白石
- 英名
- Opal
- 結晶系
- 非晶質
- 化学式
- SiO2・nH2O
- モース硬度
- 5.5〜6.5
- 色
- 多色
- 主な産地
- オーストラリア/エチオピア/メキシコ/ブラジル
- 誕生石
- 10月





