やわらかなピンク色をおびた石英で、和名は紅水晶。透明な結晶になることは少なく、多くは塊状で産出します。
この鉱物について
ピンク色は、結晶の中に極めて細い繊維状の鉱物(デュモルチェライトに近い成分)が無数に含まれることで生まれると考えられています。この微細な繊維が光を散らすため、澄んだ透明感ではなく、内側から霞んだような独特の質感になります。
同じ理由から、球体に磨いて強い光を当てると、六条の光の筋が浮かぶスター効果(アステリズム)が現れることがあります。
アメジストや水晶が尖った結晶をつくるのに対し、ローズクォーツはペグマタイトの中で塊のまま成長することがほとんどで、明瞭な結晶形を示す標本は非常に稀です。
見分け方・選び方
濃いピンクほど良いとされがちですが、光にかざしたときの内部の均質さも見どころです。ひび(クラック)が多いものは磨きの過程で欠けやすくなります。
色は紫外線で褪せます。アメジスト以上に退色しやすいため、飾る場所には注意してください。
石に込められてきた意味
愛を象徴する石として広く語られ、恋愛や人間関係の願いと結びつけられてきました。ギリシャ神話のアフロディーテと結びつける説が紹介されることもあります。
自分自身を受け入れる「自己肯定」の石として語られることも多く、贈り物に選ばれやすい石のひとつです。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- ぬるま湯で洗い、柔らかい布で水気を取る。
- 直射日光を長く当てない(退色しやすい)。
- 硬度は7だが内部にひびを持つものが多く、落下や急激な温度変化に弱い。
関連する鉱物
基本データ
- 和名
- 紅水晶
- 英名
- Rose Quartz
- 結晶系
- 三方晶系
- 化学式
- SiO2
- モース硬度
- 7
- 色
- ピンク
- 主な産地
- ブラジル/マダガスカル/南アフリカ





