無色透明の石英で、鉱物のなかでもっとも身近な存在。日本では山梨県を中心に良質な水晶を産し、明治期以降の水晶細工の礎となりました。
この鉱物について
地殻をつくる岩石のなかで石英はごくありふれた鉱物ですが、空洞のなかで自由に成長できた場合にだけ、六角柱に尖った先端をもつ美しい結晶形が現れます。
圧力を加えると電気が生じる圧電性を持ち、この性質は時計やスマートフォンの発振子として実用化されています。「クォーツ時計」の名はここから来ています。もっとも、現在使われるのはほぼ人工水晶です。
内部に他の鉱物を取り込んだものはインクルージョンクォーツと呼ばれ、金紅石が針状に入ったルチルクォーツ、緑泥石が入ったガーデンクォーツなど、多彩なバリエーションがあります。
見分け方・選び方
透明度、結晶面の平滑さ、先端(termination)が欠けていないかを見ます。クラスター(群晶)では、母岩の上に結晶がバランスよく並んだものが観賞価値が高いとされます。
安価な「水晶」としてガラスが売られていることがあります。天然水晶は熱伝導がよく、頬に当てるとひんやり感が続く点が簡易な見分け方のひとつです。
石に込められてきた意味
洋の東西を問わず、清らかさや神聖さの象徴とされてきました。日本でも古墳から勾玉として出土しています。
パワーストーン文化では、他の石を浄化する石、持ち主の願いを増幅する石として最も基本的な存在に位置づけられます。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 流水で洗い、柔らかい布で拭く。汚れに強く扱いやすい。
- 急激な温度変化で割れることがあるため熱湯は避ける。
- 硬いため他の柔らかい石を傷つける。保管時は分ける。
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基本データ
- 和名
- クリスタル・石英
- 英名
- Rock Crystal
- 結晶系
- 三方晶系
- 化学式
- SiO2
- モース硬度
- 7
- 色
- 無色・白
- 主な産地
- ブラジル/アメリカ/日本/マダガスカル
- 誕生石
- 4月





