炭素だけでできた鉱物で、和名は金剛石。モース硬度10は自然界で最高であり、天然の物質でダイヤモンドを傷つけられるのはダイヤモンドだけです。
この鉱物について
同じ炭素でできていても、黒鉛(グラファイト)は層状の結合で鉛筆の芯になるほどやわらかく、ダイヤモンドは炭素同士が四方向にがっちり結びついた立体構造をとります。原子のつなぎ方の違いだけでこれほど性質が変わる、代表的な例です。
生成の場は地下150km以上のマントルで、キンバーライトというマグマに運ばれて一気に地表付近まで上昇しました。私たちが手にする結晶は、数億〜数十億年前の地球深部の記録そのものです。
硬い=壊れない、ではありません。ダイヤモンドには劈開(へきかい)という割れやすい方向があり、その向きに強い衝撃を受けると欠けます。研磨も、この劈開を利用して行われます。
見分け方・選び方
評価は4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)で語られますが、輝きをもっとも左右するのはカットです。同じ重さでもプロポーションが崩れたものは光が抜けて暗く見えます。
近年は合成(ラボグロウン)ダイヤモンドが安価に流通しています。物性は天然と同一で、区別には専門機関の鑑別が必要です。
石に込められてきた意味
ギリシャ語の「征服されざるもの(アダマス)」が語源とされ、不屈と永遠を象徴する石として語られてきました。
婚約指輪に用いる習慣は15世紀のハプスブルク家に始まり、20世紀の広告によって世界へ広まったものです。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 中性洗剤とぬるま湯、柔らかい歯ブラシで裏側の汚れを落とすと輝きが戻る。
- 油をよく吸うため、手で触れる位置の指輪はこまめに洗う。
- 劈開方向への衝撃に弱い。ぶつけやすい作業のときは外す。
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基本データ
- 和名
- 金剛石
- 英名
- Diamond
- 結晶系
- 等軸晶系
- 化学式
- C
- モース硬度
- 10
- 色
- 無色・白
- 主な産地
- ボツワナ/ロシア/カナダ/南アフリカ
- 誕生石
- 4月





