ヘマタイト(赤鉄鉱)の標本写真

HEMATITE

ヘマタイト赤鉄鉱

大地の鉄を映す黒の石

マイ推し登録 528

ホーム鉱物図鑑ヘマタイト

ヘマタイトの結晶

酸化鉄の鉱物で、和名は赤鉄鉱。磨くと鏡のような金属光沢の黒になりますが、粉にすると赤くなるのが名の由来。鉄の最も重要な鉱石でもあります。

この鉱物について

黒く見える塊も、条痕板(素焼きの板)に擦りつけると赤褐色の跡を残します。この「赤」がヘマタイトの本質で、地表の赤土や火星の赤も、微粒子となったヘマタイトの色です。

花弁が重なったような結晶集合はアイアンローズ(鉄のばら)と呼ばれ、スイスアルプスやブラジル産の標本が珍重されます。腎臓状の丸い塊で産することも多い石です。

装身具に使われる磁力を帯びた「マグネティックヘマタイト」の多くは、天然ではなく合成のフェライト(ヘマタイン)です。天然のヘマタイトはほとんど磁石につきません。

見分け方・選び方

鏡面に磨かれたものは、表面に曇りや傷、欠けがないかを見ます。金属光沢が命の石なので、擦れに弱い点に注意します。

標本としては、アイアンローズや光沢のある板状結晶(スペキュラライト)が見どころです。

石に込められてきた意味

古代ギリシャ・ローマでは戦士が身を守るために身につけ、「マルス(軍神)の石」と呼ばれました。

気持ちを引き締め、現実的な行動を後押しするグラウンディングの石として語られます。

ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。

お手入れと保管

  • 磨いた表面は擦り傷がつきやすい。単独で保管し、硬い石と一緒にしない。
  • 鉄のため、水に濡れたまま放置すると錆が出ることがある。洗ったらすぐ乾かす。
  • 超音波洗浄は避け、乾いた柔らかい布で拭く。

基本データ

和名
赤鉄鉱
英名
Hematite
結晶系
三方晶系
化学式
Fe2O3
モース硬度
5〜6
主な産地
ブラジル/イギリス/アメリカ/カナダ
このサイトをシェアする