リチア輝石(スポジュメン)のうち、マンガンによって薄紅色を示すもの。1902年に宝石学者ジョージ・クンツが記載し、その名がつけられました。
この鉱物について
淡いピンクからライラック色は、微量のマンガンによります。日光や紫外線に当て続けると退色するため、「イブニングストーン(夜の石)」とも呼ばれ、日中の常用には向かないとされます。
強い多色性があり、結晶の縦方向から見ると色が濃く、横からは淡く見えます。原石は柱状で縦に条線が走り、劈開が二方向に完全なため、カットが難しい石として知られます。
同じスポジュメンでも、クロムによって緑色を示すものはヒデナイトと呼ばれます。カリフォルニア州サンディエゴ郡のペグマタイトは、両者を産する古典的な産地です。
見分け方・選び方
できるだけ色の濃いものを選びます。退色のリスクがあるため、もともと淡い石がさらに褪せると価値が下がります。
内部にひびや劈開に沿った亀裂がないかを確認します。大粒でクリーンなものは希少です。
石に込められてきた意味
無条件の愛や思いやりを象徴する石として語られ、ローズクォーツと並んで「心を開く石」とされます。
緊張をほぐし、穏やかな気持ちを取り戻す石として紹介されます。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 直射日光・強い照明を避けて保管する(退色の原因)。
- 劈開が完全で衝撃に非常に弱い。落下厳禁、指輪には不向き。
- 超音波洗浄は避け、ぬるま湯で軽く洗う。
関連する鉱物
基本データ
- 和名
- リチア輝石
- 英名
- Kunzite
- 結晶系
- 単斜晶系
- 化学式
- LiAlSi2O6
- モース硬度
- 6.5〜7
- 色
- ピンク
- 主な産地
- アフガニスタン/パキスタン/ブラジル/アメリカ





