緑色の不透明な石英で、和名は砂金石英(さきんせきえい)。内部に散った細かな鉱物片が光をきらきらと反射する現象(アベンチュレッセンス)から名づけられました。
この鉱物について
緑はクロムを含む雲母(フクサイト)の微細な結晶が無数に散っていることによります。この雲母片が光を受けて輝くのがアベンチュレッセンスで、赤や褐色に見えるものは雲母のかわりに赤鉄鉱や針鉄鉱を含みます。
名前の由来は順序が逆で、18世紀のイタリアで偶然にできたきらめくガラス「アベンチュリングラス」が先にあり、それに似た天然石が後からアベンチュリンと呼ばれるようになりました。現在もガラス製の模造品(ゴールドストーン)が流通します。
インドが最大の産地で、装飾品や置物に大量に加工されています。濃い緑のものは「インド翡翠」という紛らわしい別名で売られることがありますが、ヒスイとは無関係です。
見分け方・選び方
きらめき(アベンチュレッセンス)がはっきり出るもの、色ムラが少なく深い緑のものが好まれます。光に当てて角度を変え、輝く粒が均一に散っているかを見ます。
「インド翡翠」「グリーンクォーツァイト」などの名称で売られることがあります。ヒスイや他の石と混同しないよう、鉱物名を確認してください。
石に込められてきた意味
幸運を呼ぶ石、心を落ち着けて広い視野を取り戻す石として語られ、精神的な成長と結びつけられます。
緑色から、健康や癒しの願いに用いられることが多い石です。
「アベンチュリン」という名前は、イタリア語の a ventura(偶然に)に由来します。18世紀のベネチアでガラスに銅片が偶然入り込んでできた輝くガラスがこう呼ばれ、それに似た天然石が後から同じ名で呼ばれるようになりました。「偶然の幸運」という意味づけは、この語源から語られることが多いものです。
石言葉としては「幸運」「成長」「心の平穏」などが挙げられます。意味の出どころは、緑という色の印象、きらめきの現象、そして語源の三つに整理できます。ほかの石の石言葉とその由来は石言葉一覧にまとめています。
なお「インド翡翠」という名前で意味を紹介されることがありますが、これは流通上の呼び名で、ヒスイ(翡翠)とはまったく別の鉱物です。ヒスイの意味づけをそのまま当てはめないでください。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 丈夫で扱いやすい。ぬるま湯と中性洗剤で洗える。
- 直射日光に長く当てると退色することがある。
- 硬いため、柔らかい石と分けて保管する。
関連する鉱物
基本データ
- 和名
- 砂金石英
- 英名
- Aventurine
- 結晶系
- 三方晶系(粒状石英)
- 化学式
- SiO2
- モース硬度
- 7
- 色
- 緑
- 主な産地
- インド/ブラジル/ロシア/タンザニア





