黄みを帯びた若葉色から淡い緑の半透明の石で、和名はブドウ石。丸みを帯びた結晶が房状に集まる姿がブドウの実に似ていることに由来します。
この鉱物について
緑色は微量の鉄によります。玄武岩などの火山岩の空洞に、他の鉱物より早い段階で生成することが多く、水晶やゼオライトの仲間、緑簾石の針状結晶を内側に取り込んだ標本もよく見られます。
1788年、南アフリカ喜望峰でこの石を持ち帰ったオランダ軍人プレーン大佐(Hendrik von Prehn)にちなんで命名されました。人名が学名になった鉱物としては最初期の例のひとつとされます。
マリ共和国産のものは黄みが強く透明度が高いため、しばしばファセットカットされて宝石として流通します。オーストラリアや中国産は不透明でボール状の集合体が多く、標本向きです。
見分け方・選び方
半透明で内側から光が透けるもの、色ムラが少なく黄緑がさわやかなものが好まれます。表面がすりガラス状に曇っているものは磨きで改善しにくいことがあります。
緑簾石(エピドート)の黒い針が内包されたものは「トルマリン入り」と誤って売られることがあります。針の色と光沢で見分けられます。
石に込められてきた意味
「予知の石」「アンラーニング(学びほぐし)の石」として語られ、思い込みを手放して物事を見直すことを助ける石とされます。
気持ちを落ち着け、身の回りを整える石として、住まいに置く使い方が紹介されます。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- ぬるま湯と柔らかい布で拭く。中性洗剤も使用可。
- 急激な温度変化と超音波洗浄を避ける。
- 中程度の硬度のため、硬い石と分けて保管する。
関連する鉱物
基本データ
- 和名
- ブドウ石
- 英名
- Prehnite
- 結晶系
- 斜方晶系
- 化学式
- Ca2Al2Si3O10(OH)2
- モース硬度
- 6〜6.5
- 色
- 緑
- 主な産地
- オーストラリア/南アフリカ/中国/マリ





