石英(水晶)のうち、褐色から黒褐色をおびたもの。和名は煙水晶で、アメジストと同じく地中の放射線によって色づく。
この鉱物について
色の原因はアメジストと共通し、結晶に含まれる微量のアルミニウムが、大地からの自然放射線を受けて発色したもの。放射線量と含まれる元素の量によって、淡い煙色から黒に近い色まで幅が生まれる。
スイスアルプスの高山の割れ目(アルプス型鉱脈)でとりわけ美しい結晶が産出し、登山家が氷河の割れ目から採取してきた歴史がある。スコットランドではケアンゴーム山地の名を取ってケアンゴームとも呼ばれ、伝統衣装のブローチに用いられてきた。
人工的に無色水晶やアメジストに放射線を照射して作られたものも市場に多く流通する。天然のものは色が根元から先端にかけてグラデーションを描くことが多い。
見分け方・選び方
色の濃さだけでなく、透明度と結晶面の状態を見る。黒に近いほど珍重されるが、光を通さないほど濃いものは観賞価値が下がることもある。
クラスター(群晶)では、複数の結晶がバランスよく並び、根元の母岩とのつながりが自然なものが評価される。
石に込められてきた意味
グラウンディング(地に足をつける)の石として広く知られ、不安や緊張を鎮める石として語られる。
現実的な判断力を助ける石として、仕事や決断の場に置く使い方が紹介される。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 流水で洗い、柔らかい布で拭く。汚れに強く扱いやすい。
- 急激な温度変化を避ける(熱湯は不可)。
- 硬いため他の柔らかい石を傷つける。保管時は分ける。
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基本データ
- 和名
- 煙水晶
- 英名
- Smoky Quartz
- 結晶系
- 三方晶系
- 化学式
- SiO2
- モース硬度
- 7
- 色
- 茶
- 主な産地
- ブラジル/スイス/スコットランド/日本





