マグネシウムとアルミニウムの酸化鉱物で、和名は尖晶石。八面体の尖った結晶が名の由来です。長くルビーと混同されてきた石です。
この鉱物について
赤い発色はルビーと同じくクロムによるもので、産地もルビーと重なります。硬度・色・輝きが近いため、歴史上の多くの「ルビー」が、後の鑑別でスピネルと判明しました。
イギリス王室の「黒太子のルビー」やロシアの帝冠の大粒の赤い石は、いずれもスピネルです。鉱物学が発達する19世紀まで、両者を分ける手段がありませんでした。
等軸晶系で光学的に等方性のため、ルビーと違って多色性を示さず、内部が澄んで見えることが多い石です。加熱などの処理をほとんど必要としない点も特徴です。
見分け方・選び方
処理を経ずに美しい色が得られるため、非加熱・無処理が基本の石です。鑑別書があれば処理の記載を確認する程度でよいでしょう。
赤・ピンクのほか、コバルトによる鮮やかな青は特に希少で高価です。灰色みのない発色を選んでください。
石に込められてきた意味
危険や病から持ち主を守る石として、東洋では古くから護符に用いられました。
近年は8月の誕生石に加えられ、ペリドットと並ぶ選択肢となっています。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 硬く安定しており、日常の扱いに強い。中性洗剤とぬるま湯で洗える。
- 処理石が少ないため超音波洗浄も比較的安全だが、内包物の多いものは避ける。
- 硬いため他の石を傷つける。保管時は分ける。
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基本データ
- 和名
- 尖晶石
- 英名
- Spinel
- 結晶系
- 等軸晶系
- 化学式
- MgAl2O4
- モース硬度
- 7.5〜8
- 色
- 赤
- 主な産地
- ミャンマー/タンザニア/スリランカ/タジキスタン
- 誕生石
- 8月





