菫青石(コーディエライト)の宝石質のもの。名はギリシャ語の「菫(ion)」に由来し、菫色から青のやわらかな色合いをもちます。
この鉱物について
きわめて強い多色性で知られ、方向によって濃い青紫・淡い水色・ほぼ無色(わずかに黄)の三色を示します。この性質が最大の特徴であり、カットの向きを誤ると色が抜けます。
「バイキングの羅針盤」の伝説と結びつけられる石です。薄片を通して空を見ると偏光の状態がわかり、曇天でも太陽の方向を割り出せたという説があります(諸説あり、確証はありません)。
サファイアより安価な青い石として流通しますが、鉄分が多く光の吸収が強いため、大粒になると暗く沈みやすい傾向があります。
見分け方・選び方
正面から見て濃い青紫がしっかり出ており、かつ暗くなりすぎていないものを選びます。多色性のため、横から見ると色が薄いのは正常です。
内包物として赤鉄鉱の薄片が入り、赤いきらめきを見せる「ブラッドショットアイオライト」もあります。
石に込められてきた意味
進むべき方向を示す石、道に迷ったときの指針となる石として語られます。
過度な依存を手放し、自立を促す石として紹介されることが多い石です。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 劈開があり、強い衝撃で割れることがある。
- 超音波洗浄は避け、ぬるま湯と中性洗剤で洗う。
- 硬度は高めだが、他の硬い石と擦れないよう分けて保管する。
基本データ
- 和名
- 菫青石
- 英名
- Iolite
- 結晶系
- 斜方晶系
- 化学式
- (Mg,Fe)2Al4Si5O18
- モース硬度
- 7〜7.5
- 色
- 青
- 主な産地
- インド/スリランカ/ミャンマー/マダガスカル





