長石グループの一種で、和名は月長石。表面をゆらめく青白い光は、古くから月明かりにたとえられてきました。
この鉱物について
光のゆらぎはシラー効果(アデュラレッセンス)と呼ばれます。カリ長石と曹長石という組成の異なる二種類の長石が、冷える過程でごく薄い層に分かれ、その層が光を散乱させることで生じます。
層が薄いほど青が強く現れ、スリランカ産のブルームーンストーンは特に評価が高い一方、近年は良質品の産出が減っています。
同じ長石グループには、虹色に輝くラブラドライトや、赤い金属片が散るサンストーンがあり、いずれも内部構造そのものが光をつくる点で共通しています。
見分け方・選び方
カボションに磨いた面の中央から、なめらかに光が立ち上がるものが上質です。光が細く一方に偏るものは研磨の向きが合っていません。
半透明の地に青い光が浮かぶものが人気ですが、乳白色の地に虹色が出るレインボームーンストーン(鉱物としてはラブラドライトの一種)も広く流通します。
石に込められてきた意味
インドでは月の神と結びつけられた聖なる石とされ、旅人の護符として用いられたと伝えられます。
感情の波を穏やかにする石、人生の節目を支える石として語られ、6月の誕生石のひとつです。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 劈開が明瞭で割れやすい。落下や強い力での爪留めに注意する。
- 超音波洗浄は避け、ぬるま湯で軽く洗う。
- 硬度が高くないため、他の石と擦れないよう保管する。
基本データ
- 和名
- 月長石
- 英名
- Moonstone
- 結晶系
- 単斜晶系
- 化学式
- (K,Na)AlSi3O8
- モース硬度
- 6〜6.5
- 色
- 無色・白
- 主な産地
- スリランカ/インド/ミャンマー/マダガスカル
- 誕生石
- 6月





