不透明な濃い紫からピンク紫の石で、和名は杉石。1944年に日本の岩城島(愛媛県)で発見され、記載した岩石学者・久綱秀治(すぐつな)の姓にちなんで名づけられました。
この鉱物について
紫の発色はマンガンによります。発見当初は淡黄色の地味な鉱物として記載され、宝石になる濃い紫のものが見つかったのは、1970年代に南アフリカのマンガン鉱山(ウェッセルズ鉱山)で大きな鉱脈が発見されてからのことです。
和名の読みは「すぎせき」、英名は発見者の姓を英語読みして「スギライト(sugilite)」となりました。名前だけを聞くと別の鉱物に思えるほど、読み方に差があります。
市場に出回るスギライトの大半は南アフリカ産で、黒いブラジャイト(別の鉱物)や赤褐色の脈が混じることが多く、全体が均質な濃紫の塊は希少です。
見分け方・選び方
濃く均質なロイヤルパープルで、黒い斑や褐色の脈が少ないものが最上とされます。ピンクみの強いものや、色ムラの目立つものは評価が下がります。
樹脂を含浸させて色や艶を補った処理品が流通します。不自然に均一な光沢や、極端に軽いものは注意してください。
石に込められてきた意味
ラリマー、チャロアイトと並ぶ「ヒーリングストーン御三家」の一つとして語られ、強い浄化と守りの石とされます。
外部からの影響をはね返し、自分の軸を保つことを助ける石として紹介されます。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- ぬるま湯で軽く洗い、柔らかい布で拭く。超音波洗浄は避ける。
- 含浸処理された石は熱や溶剤に弱い。直射日光や高温を避ける。
- 中程度の硬度のため、硬い石と擦れないよう分けて保管する。
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基本データ
- 和名
- 杉石
- 英名
- Sugilite
- 結晶系
- 六方晶系
- 化学式
- KNa2(Fe,Mn,Al)2Li3Si12O30
- モース硬度
- 5.5〜6.5
- 色
- 紫
- 主な産地
- 南アフリカ/日本





