紫の地に白や黒が渦を巻く、繊維状の集合体。1978年に旧ソ連から新鉱物として認められた比較的新しい石で、産地は世界でロシア・シベリアのムルン山地ただ一か所しか知られていません。
この鉱物について
紫の発色はマンガンによると考えられています。単一の鉱物ではなく、チャロアイトを主体に、白い長石や石英、黒いエジリン輝石、オレンジ色のティナクサイトなどが混ざり合った岩石で、その組み合わせが繊維の流れるような独特の模様を生みます。
名前はロシア語の「魅了する」に由来するという説と、近くを流れるチャラ川にちなむという説の両方が語られます。石そのものは1940年代から知られていましたが、新鉱物として正式に記載されたのは1978年のことです。
産地がムルン山地に限られ、採掘量にも制限があるため、市場に出回る量は多くありません。よく似た見た目の染色石やガラスも「チャロアイト風」として流通します。
見分け方・選び方
紫が濃く、繊維の渦や絹のような光沢(シラー)がはっきり出たものが上質とされます。灰色や黒の割合が多いものは評価が下がります。
不自然に均一な紫のものは染色を疑います。研磨面をよく見て、色が繊維の構造に沿って乗っているかを確認してください。
石に込められてきた意味
スギライト、ラリマーと並ぶ「世界三大ヒーリングストーン」の一つとして紹介されることが多く、不安や恐れをやわらげる石として語られます。
変化を受け入れ、前へ進むことを後押しする石とされ、人生の転機に持つ使い方が知られています。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- ぬるま湯と柔らかい布で拭く。超音波洗浄は避ける。
- 中程度の硬度で、硬い石と擦れると傷がつく。分けて保管する。
- 強い酸や長時間の直射日光を避ける。
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基本データ
- 和名
- チャロ石
- 英名
- Charoite
- 結晶系
- 単斜晶系
- 化学式
- (K,Sr)15-16(Ca,Na)32Si70(O,OH)180(OH,F)4·nH2O
- モース硬度
- 5〜6
- 色
- 紫
- 主な産地
- ロシア





