マンガンの炭酸塩鉱物で、和名は菱マンガン鉱。バラ色と白の縞模様をもつ塊状のものが、インカローズの名で親しまれています。
この鉱物について
ピンク色はマンガンによるものです。鍾乳石のように空洞のなかで層を重ねて育ったものを輪切りにすると、年輪のような縞が現れます。これが縞模様の正体です。
アルゼンチンのアンデス山中、インカ帝国時代の銀山跡から産出したことが、インカローズという呼び名の由来とされます。
透明な菱面体の結晶は極めて稀で、アメリカ・コロラド州スイートホーム鉱山から産した深紅の結晶は鉱物標本のなかでも最高級として扱われます。同州の州石でもあります。
見分け方・選び方
塊状のものは縞の流れと色の鮮やかさが見どころです。灰色がかった部分が少ないものが好まれます。
硬度3.5〜4とやわらかく、傷や欠けが入りやすい石です。リングよりペンダントに向きます。
石に込められてきた意味
情熱的な愛と、傷ついた気持ちの回復を象徴する石として語られます。
過去を受け入れて前へ進む石として紹介されることが多く、贈り物にも選ばれます。
ここで紹介している意味や効果は、各地で語り継がれてきた文化・伝承です。科学的に実証されたものではなく、医療行為の代替にもなりません。石を楽しむための背景としてお読みください。
お手入れと保管
- 酸に弱く、汗や酸性の洗剤で表面が曇る。使用後は柔らかい布で拭く。
- 水に長く浸けない。超音波洗浄は避ける。
- やわらかいため、他の石と分けて保管する。
関連する鉱物
基本データ
- 和名
- インカローズ・菱マンガン鉱
- 英名
- Rhodochrosite
- 結晶系
- 三方晶系
- 化学式
- MnCO3
- モース硬度
- 3.5〜4
- 色
- ピンク
- 主な産地
- アルゼンチン/ペルー/アメリカ/南アフリカ





