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アメジストの漢字は「紫水晶」|宝石・鉱物の漢字(和名)一覧24種

推し鉱物図鑑 編集部

アメジストの漢字は「紫水晶」|宝石・鉱物の漢字(和名)一覧24種

アメジストを漢字で書くと「紫水晶」、読みは「むらさきすいしょう」。エメラルドなら「翠玉」、フローライトなら「蛍石」。カタカナで覚えている石にも、たいてい日本語の名前があります。しかもその漢字は、色や性質をそのまま写した、よくできた命名になっています。

目次

    宝石・鉱物の漢字(和名)一覧

    当サイトに収録している主な鉱物について、カタカナ名・漢字(和名)・英名を対応させた一覧です。石名をクリックすると、その鉱物の詳しいページに移動します。

    カタカナ名漢字(和名)英名
    アメジスト紫水晶Amethyst
    ローズクォーツ紅水晶Rose Quartz
    ラピスラズリ瑠璃Lapis Lazuli
    エメラルド翠玉・緑柱石Emerald
    水晶クリスタル・石英Rock Crystal
    シトリン黄水晶Citrine
    ターコイズトルコ石Turquoise
    ガーネット柘榴石Garnet
    ラブラドライト曹灰長石Labradorite
    マラカイト孔雀石Malachite
    フローライト蛍石Fluorite
    サファイア青玉・鋼玉Sapphire
    ルビー紅玉Ruby
    ダイヤモンド金剛石Diamond
    アクアマリン藍玉・緑柱石Aquamarine
    オパール蛋白石Opal
    ムーンストーン月長石Moonstone
    ペリドットかんらん石Peridot
    トルマリン電気石Tourmaline
    トパーズ黄玉Topaz
    パイライト黄鉄鉱Pyrite
    アンバー琥珀Amber
    カルサイト方解石Calcite
    ロードクロサイトインカローズ・菱マンガン鉱Rhodochrosite
    ヒスイ翡翠(硬玉・軟玉)Jade
    オブシディアン黒曜石Obsidian
    アゲート瑪瑙(めのう)Agate
    ソーダライト方曹達石(ほうそうだせき)Sodalite

    アメジストの漢字「紫水晶」を詳しく

    もっとも検索される組み合わせが「アメジスト」と「漢字」です。答えは紫水晶(むらさきすいしょう)。古い鉱物学の文献では「紫石英(しせきえい)」と書かれることもありますが、現在広く使われているのは紫水晶のほうです。

    なぜ紫水晶なのかは単純で、アメジストは水晶(石英)の紫色をおびた変種だからです。「色+母体になる鉱物名」という和名の作り方が、そのままアメジストにも当てはまります。紫になる理由は、結晶にごく微量に含まれる鉄イオンと、地中で長い時間をかけて受けた天然の放射線の組み合わせ。産地や色の濃淡による違いはアメジストの種類と見分け方で詳しく解説しています。

    英名 amethyst はギリシャ語の amethystos(酔わない)に由来し、「酒に酔わないお守り」という言い伝えから名づけられました。一方の和名「紫水晶」は見た目の色をそのまま写した名前です。同じ石でも、英名は伝承から、和名は色から生まれたという着眼点の違いが見えてきます。

    和名読みカタカナ名色の由来
    水晶・白水晶すいしょうクリスタル・ロッククォーツ無色透明
    紫水晶むらさきすいしょうアメジスト鉄イオン+天然放射線
    紅水晶べにすいしょうローズクォーツチタン・マンガン
    黄水晶きすいしょうシトリン鉄(加熱で発色するものも)
    煙水晶けむりすいしょうスモーキークォーツ天然放射線

    いずれも母体は同じ水晶(石英)で、含まれる微量元素や受けた放射線の違いが色として現れたものです。「アメシスト」と「アメジスト」という表記そのものの違いは鉱物名カタカナ表記ゆれ一覧にまとめました。アメジストは2月の誕生石でもあります。

    漢字の名は「色+玉/石」でできている

    一覧を眺めると、和名の作り方に規則があることが見えてきます。

    • 色+玉/紅玉(ルビー)、青玉(サファイア)、黄玉(トパーズ)、翠玉(エメラルド)、藍玉(アクアマリン)。「玉(ぎょく)」は磨いて美しい石を指す字で、宝石に使われます。
    • 色+水晶/紫水晶(アメジスト)、紅水晶(ローズクォーツ)、黄水晶(シトリン)。いずれも水晶(石英)の色違いなので、この形になります。
    • 見た目のたとえ+石/孔雀石(マラカイト)、蛍石(フローライト)、柘榴石(ガーネット)。それぞれ、孔雀の羽、蛍の光、ザクロの実に見立てた名です。
    • 性質+石/電気石(トルマリン)、方解石(カルサイト)、金剛石(ダイヤモンド)。熱すると帯電する、決まった方向に割れる(劈開)、この上なく硬い、という性質がそのまま名前になっています。

    覚えておくとよい和名の由来

    金剛石(ダイヤモンド)

    「金剛」は仏教語で、何ものにも壊されない究極の硬さを意味します。モース硬度10という事実を、漢字二文字が正確に言い当てています。

    蛍石(フローライト)

    加熱すると光を放つ性質(熱ルミネセンス)から、蛍の名がつきました。紫外線を当てると青白く光るものが多く、そもそも「蛍光(fluorescence)」という語自体がフローライト(fluorite)に由来します。和名も英語も、同じ現象から生まれた名前です。

    孔雀石(マラカイト)

    濃淡の緑が同心円状に重なる模様が、孔雀の羽の目玉模様に似ていることから。銅を含むためこの色になります。

    電気石(トルマリン)

    結晶を加熱・加圧すると両端に電気を帯びる(焦電性・圧電性)ことに由来します。オランダ人がこの性質を使って、パイプの灰を吸い取るのに用いたという逸話も残ります。

    瑠璃(ラピスラズリ)

    仏教の七宝のひとつ「瑠璃」に当てられました。正倉院の宝物にもラピスラズリの装飾が伝わっており、日本では古代から知られた青です。語源やソーダライトとの違いはラピスラズリとは|和名「瑠璃」の意味・語源・産地でくわしく解説しています。

    難読な鉱物名の読み方

    鉱物の和名には、漢字は見慣れていても読みに迷うものが多くあります。よく検索される鉱物名の読み方をまとめました。

    漢字読み方対応する石
    紫水晶むらさきすいしょうアメジスト
    柘榴石ざくろいしガーネット
    蛍石ほたるいしフローライト
    孔雀石くじゃくいしマラカイト
    方解石ほうかいせきカルサイト
    黄鉄鉱おうてっこうパイライト
    金剛石こんごうせきダイヤモンド
    鋼玉こうぎょくルビー・サファイア
    電気石でんきいしトルマリン
    橄欖石かんらんせきペリドット
    菱マンガン鉱りょうマンガンこうロードクロサイト
    翡翠ひすいジェード
    瑪瑙めのうアゲート
    琥珀こはくアンバー
    瑠璃るりラピスラズリ

    「石」を「せき」と読むか「いし」と読むかは石によって慣例が分かれます。柘榴石・蛍石・孔雀石・電気石は「いし」、方解石・金剛石・橄欖石は「せき」と読むのが一般的です。鉱物学の学術名では「せき」「こう(鉱)」で統一される傾向があります。

    和名がひとつに定まらない石もある

    すべての石にきれいな一対一の和名があるわけではありません。

    • エメラルドとアクアマリン/どちらも鉱物としては同じ緑柱石(ベリル)で、色によって呼び分けています。宝石名としては翠玉・藍玉が使われます。
    • ルビーとサファイア/鉱物名はどちらも鋼玉(コランダム)。赤いものだけをルビー(紅玉)、それ以外をサファイア(青玉)と呼びます。
    • ロードクロサイト/鉱物名は菱マンガン鉱ですが、宝石名としては「インカローズ」が広く通っています。
    • ムーンストーン/月長石という和名が定着していますが、これは長石グループのうちシラー(青い光)を示すものの呼び名です。

    鉱物の名前(種名)と、宝石としての名前(商業名)は別の体系だと考えると、こうしたズレが理解しやすくなります。

    この記事に出てくる鉱物

    よくある質問

    エメラルドを漢字で書くとどうなりますか?

    「翠玉(すいぎょく)」と書きます。翠はカワセミの羽のような鮮やかな緑を指す字です。鉱物としての種名は緑柱石(ベリル)で、そのうち緑色のものがエメラルドと呼ばれます。

    アメジストの漢字は何ですか?

    「紫水晶(むらさきすいしょう)」です。水晶(石英)に微量の鉄イオンが含まれ、天然の放射線を受けることで紫色になったものを指します。

    フローライトの和名を教えてください。

    「蛍石(ほたるいし)」です。加熱すると光を放つ性質に由来します。紫外線で青白く光る個体も多く、蛍光という言葉自体がこの鉱物の名前から生まれました。

    ルビーとサファイアは漢字で区別できますか?

    ルビーは紅玉、サファイアは青玉と書きます。ただし鉱物としてはどちらも同じ鋼玉(コランダム)で、赤いものをルビー、それ以外の色をサファイアと呼び分けているだけです。

    和名と鉱物名はどう違うのですか?

    和名は日本語での呼び名、鉱物名は鉱物学上の種の名前です。エメラルドとアクアマリンは和名も宝石名も違いますが、鉱物名はどちらも緑柱石です。宝石の名前は色や品質による商業的な区分を含むため、鉱物種と一対一に対応しません。

    宝石の名前を漢字で書くとどうなりますか?

    ルビーは紅玉、サファイアは青玉、トパーズは黄玉、エメラルドは翠玉、ダイヤモンドは金剛石です。多くは「色+玉」または「性質+石」で組み立てられており、記事内の一覧表で24種以上をまとめて確認できます。

    鉱物の漢字の読み方が知りたいのですが。

    柘榴石は「ざくろいし」、蛍石は「ほたるいし」、孔雀石は「くじゃくいし」、方解石は「ほうかいせき」、黄鉄鉱は「おうてっこう」、橄欖石は「かんらんせき」と読みます。記事内の「難読な鉱物名の読み方」の表に主要な鉱物名の読みをまとめています。

    紫水晶の読み方を教えてください。

    「むらさきすいしょう」と読みます。アメジストの和名で、古い鉱物学の文献では「紫石英(しせきえい)」と書かれることもありますが、現在は紫水晶の表記が広く使われています。

    アメジストと紫水晶は同じ石ですか?

    同じ石です。アメジストはカタカナ名、紫水晶はその和名で、水晶(石英)の紫色をおびた変種を指します。呼び方が違うだけで、種類や品質の違いを表すものではありません。

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